INTERVIEW 018 | SATIS
猛獣使いの家
設計:門脇耕三/アソシエイツ+明治大学 構法計画研究室(自邸+アトリエ)
トイレにも個性がある
この家にはトイレは2ヵ所あります。1階のトイレは事務所からも、またお客さま用としても使えるトイレで、3階の寝室の脇にあるトイレは家族専用です。3階のトイレは、扉が閉まっていると、そこがトイレだとは全く気付きません。舞台裏のような仕上げが壁一面に連続しています。上から自然光が回り込む明るいトイレになっています。
そして1階です。住宅部分でずっと説明してきた外部を仲間にして行く手法、ここでは窓の外に隣の家の給湯器があるのですが、それと呼応するようにあえてトイレの中には部品がちりばめられています。門脇さんは「トイレには一人で行くのですが、部品としてのトイレは一人ではないのです」と。名言でした。隣をあえて見せることで、広く感じる明るいトイレです。
この2つのトイレ、共にとても個性のあるトイレです。一般的にどうしても機能だけによりがちなトイレですが、ここにも門脇さんの建築や部品への思いが垣間見えます。
![トイレ](/column/pic/toilet_satis018/img17.jpg)
![トイレ](/column/pic/toilet_satis018/img20.jpg)
3階トイレ「サティス Sタイプ/ピュアホワイト」
![1階トイレは「サティス Gタイプ/ピュアホワイト」<br>
扉を閉めるとそこがトイレであることはわからない。](/column/pic/toilet_satis018/img18.jpg)
1階トイレは「サティス Gタイプ/ピュアホワイト」
扉を閉めるとそこがトイレであることはわからない。
![1階トイレは「サティス Gタイプ/ピュアホワイト」<br>
扉を閉めるとそこがトイレであることはわからない。](/column/pic/toilet_satis018/img19.jpg)
![トイレ](/column/pic/toilet_satis018/img21.jpg)
![トイレ](/column/pic/toilet_satis018/img22.jpg)
トイレからは隣の家の外壁と室外温水器が見える。トイレ内の機器やアクセサリーがその仲間となって呼応して外部と違和感なく感じられる。
取材・文: 土谷貞雄
photo: 森崎健一
(2020年2月11日門脇邸にて)
![](/column/pic/toilet_satis018/img23.jpg)
門脇 耕三(かどわき こうぞう)
建築家、建築学者。明治大学准教授、アソシエイツパートナー。
1977年 神奈川県生まれ
2000年 東京都立大学工学部卒業
2001年 同大学院工学研究科修士課程修了
東京都立大学助手、首都大学東京助教などを経て現職。博士(工学)。
2020年に第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展にて日本館のキュレーターを務める。
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公開日:2020年03月25日