設計者の声
株式会社 石橋建築事務所/設計部 設計課主任 徳山 鐘太様
病院の水まわりは衛生面と使い勝手に配慮し、病院の職員の方へのヒアリングや検証をした上で器具の選定を行いました。トイレの利用では介助者が付き添う事が多く、介助スペースは左右両勝手のレイアウトが求められました。また、背もたれをつけて欲しいという要望もあり、設置しています。
スタッフステーションの手洗いは、手首から肘まで洗う為の深さが必要ですが、新商品である「ラウンドデッキボウル」は十分対応できる事が病院スタッフ様との検証で確認出来、デザイン性も良かった為、採用しました。設計としてはデザインの良さもポイントで、共用トイレの洗面カウンターは他の案件で採用した際に、清掃性が良いという評価がありました。
配置計画について4床室のトイレは臭気や音漏れに配慮して廊下側に計画しています。検査ゾーンのトイレは下剤服用後の利用を想定し、検査室の近い場所に配置しています。病院には身体の不自由な方や体調が優れない方が多いので、多機能トイレは気兼ねなく使ってもらえるよう「みんなのトイレ」とあえて記載しています。また、健康診断で利用される場合は化粧直しが出来る事も利用者の病院選びのひとつと考えている事を女性スタッフの方からお聞きして、更衣室に洗面や鏡の設置を提案していました。パウダーコーナーのある医療施設は人気があるようです。