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弾性のある接着剤でタイル張りを行う「はるかべ工法」は、接着剤層で下地の動きや温度変化により発生する応力を緩和することができるとともに、モルタル施工では不可能な空目地仕様が可能になるなど、安全性と美しさを兼ね備えた工法です。主な特徴は次のとおりです。 |
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1. |
タイルの剥落を防止する。 |
2. |
タイルのひび割れを抑制する。 |
3. |
深目地、細目地などの 陰影のある意匠が可能。 |
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「はるかべ工法」は、専用の変成シリコーン系接着剤(1液性)を用いてタイルを張り付ける工法です。 |
・タイル… 接着剤張りに適した裏面形状をもつ専用タイル |
・接着剤… |
変成シリコーン系接着剤(1液性)
「ワンパックボーイR-V2」 |
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・適用下地… |
コンクリート、モルタル、押出成形セメント板、ALCパネル、コンクリートブロック |
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・張り付け可能時間(オープンタイム) … |
夏場約30分 冬場約60分 |
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専用接着剤:ワンパックボーイR-V2
変成シリコーン系接着剤(1液性) |
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タイル張り壁面には、温度変化、乾燥・湿潤といった環境の変化などにより応力が発生し、この応力が壁面を構成する材料間のせん断力や接着力を上回るような状況になると剥離が生じます。 |
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壁面に発生する応力が材料間のせん断・接着力に勝る場合に剥離が生じます。
したがって、壁面に発生する応力を抑制すれば、剥離は防止できます。
「はるかべ工法」は、張付け材料に弾性のある接着剤を使用しますので、モルタル施工と比べて下地の動きへの追従性が高く、剥離に対して高い抵抗力があります。 |
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コンクリートの変形に対しての追従性能を「はるかべ工法」とモルタル施工で比較した試験結果を図に示します。
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[はるかべ工法]
下地が変形しても弾性接着剤層で吸収できるため、応力を緩和できる。 |
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[モルタル施工]
下地の変形により、タイルも変形するため、各層間にはせん断応力が発生する。下地の動きが大きい場合には、剥離に至る。 |
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「はるかべ工法」は、硬化後も弾性のある接着剤を使用しますので、高いひび割れ抵抗性があります。
どの程度のひび割れ幅までタイルが抵抗できるかを実験的に調べた結果を図に示します。ただし、実際の建物では、諸条件の違いによりモルタル施工、はるかべ工法ともに、試験結果より小さな数値でもタイルにひび割れが入ることがあります。 |
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モルタル施工では、下地の動きや温度応力などに起因する剥離を防止するために目地詰めを行う必要があります。これは、深目地の場合は目地底部分に大きなせん断応力が発生し、タイルの裏足が破断したり、剥離したりするためです。このため、各種仕様書ではタイル厚の1/2以上目地詰めを行うこととされています。
しかし、「はるかべ工法」では、発生応力を大幅に緩和できるため、目地を詰めない深目地や細目地の意匠が可能になります。 |
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INAXトレーニングセンター:
使用タイル:細割ボーダー、ライトスクラッチ |
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INAXトレーニングセンター:
使用タイル:カイハ |
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